2012年9月9日日曜日

さよならと言うことが出来なくて

さよならと言うことが出来なくて

泣くことで乗り越える悲しみを

あなたの背中が描いている

湧き出る涙を止める手だてなど無く

背中をさする息子の手が震える

すまないと何度も亡骸にすがって

謝るあなたの心を

誰に推し量れるだろう

あまりにも突然で

あまりにも早くて

あなたもわたしたちも茫然の霧を彷徨う

失うことの中にある悔いは

避けることが出来ない死でも

割り切れるものではなくて

残される痛みと

送り出す痛みは

大きな波となって心を荒らしてゆく
                                       
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義理姉が突然亡くなった。
69歳という若さで、だ。
とても美しい義理姉で自慢だった。
私にもとても優しかった。
人はいつか死ぬものだけど
あまりに突然すぎて
家族はもちろん親族も死を納得できていない。
悔いが残って仕方がない。

死は年齢に関係なく訪れるものだ。
その日その日を悔いなく過ごすことが
大切だとお坊さんが説いている。

年齢が上がるにつれ、人は身近な人の死に
自分の死を重ねて考える。
悔いなく生きる、悔いなく別れるための
自分の死のあり方を探さなければならない。

死という別れを避けることはできない。
でも悔いがあまり残らない
そんな別れをしたいものだ。

2 件のコメント:

  1. 自分とかかわりのあった方との突然の別れ
     これほど ショックな出来事はない
    胸の中でどうしようもないくらいの渦巻く物
    頭の中がその人の想い グルグル周ってる
     前触れもなく その魂は飛び去った
     残された者に大きな悲しみを残して・・・
    こんなにも皆に愛され 頼られ 名残惜しまれ
    天国に召された あなたに ご冥福祈ります

    ===***===
    辛く 悲しい出来ごとに 胸が痛みます
    私も27歳で甥を亡くしてますから
    貴女の気持ちわかります
    貴女の想い義理姉さんに届いてると思います
    お悔み申し上げます<(_ _)>

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  2. 温かいご恩情ありがとうございます。
    義理姉の夫が泣き叫んで大変でした。
    とても辛かったのだと思います。
    お孫さんも泣いていて、もらい泣きも何回かしちゃいました。

    息子さんも「母がいなくなったのが辛い」って言ってました。
    普段は一緒に暮らしてもいないのに、二度と会えない解るのは辛いものだと感じたのでしょうね。

    地域の風習でしょうか、私は初めて御詠歌を聞きました。
    送る風習の違いにちょっと戸惑いましたが、なぜかその歌の節回しには心が慰められました。

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