2016年7月14日木曜日

『一輪の花に飼いならされて』

日本で数少ない茶事の出張料理人
半澤鶴子さん70歳が
おもてなしの原点と言われる「茶事」に
人生をかけ、全国行脚を決意した
NHKドキュメンタリーの再放送があって
茶道を学んだ経験もあって
引き込まれて観てしまった。
 
茶事とは
千利休が確立した4時間ほどの茶会で
懐石から始まり酒を振るまい
最後にお茶でもてなす事であると
今回、初めて知った。

彼女は
鍋釜と茶道具をバンに積み
着物姿で車を運転をし
茶事を介して「おもてなし」の
一期一会の出会いを探す。
 
自然の命や地産の物に
感謝しつつ
自然懐石の料理と茶事を
茶室や自然の中を用いて
丁寧に丁寧に 
その場所を掃除し、料理をつくり
もてなしの極意を
出会いの人々にあらわしていく。
野宿で熱をだし
思うような茶事の「おもてなし」が
出来ない中でさえ
精いっぱい
夢を果たそうと取り組むが・・・。
 
京都で旧知の和尚と再会し
その茶事の時に
自分が想定する茶事が出来なかった
落ち込みを打ち明ける。
その際に、和尚から
『一輪の花に飼いならされて』と
アドバイスを受け
気力を持ち直し茶事の旅へ再挑戦!
夢を探求する70歳の底力に
心惹きつけられてしまった。
 
何故彼女は
その言葉に勇気を得たのか。
TVの中では
その言葉の解釈はなったが、
その言葉で勇気をもらったの確か。
 
「飼いならされる」とは
妥協する、甘えるとも、受け取れる言葉である。
そのように捉えると
マイナスな考えに受け止めてしまいがちだ。

だが
「飼いならされる」を
私見ではあるが
「あるがままに受け入れる」と
理解したらどうだろうか。
私はそのように考えた。
彼女もそのように
受け止めたのではなかろうか?
 
花一輪
それだけで十分に美しく素晴らしい。
それを
あるがままに受け入れればよい。

茶事への精神
「一期一会」での出会い
70歳での挑戦
それらは花一輪と同意語であると
諭してもらったのではなかろうか。
 
加齢は自然の理
加齢がもたらす失敗などに
心を悩ます必要などは無いのだ、と。
 
ストンと落ちるとは
こういうことなのだろうか・・・。
 
自分も齢を重ねたからこそ
言葉が持つ力への感銘と
勇気をもらえたドキュメントだった。 

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