2016年6月7日火曜日

「針江の生水」見学ツアー

高島市には
地域の綺麗な湧水を地域住民は
生水(しょうず)と呼び
昔から現在に至って大切に利用している。
湧水や集落の中を巡る水路を生活用水に利用した
システムを“かばた”(川端)と呼んでいる。
2008年には「平成の名水百選」にも選定されている。
今回この集落を案内するツアーには
事前申し込みが必要とのことで
前日申し込みで
5月18日に参加してきた^^*
ツアー集合場所で出発地点は「針江公民館」
コースは3種類ぐらいあるが
今回私は
一般的な「川端」を見るAコース:1000円にした。
男性ガイドが“かばた”(川端)の歴史や
比良山系、安曇川水系の伏流水の説明をしながら
許可を得た個人宅の“かばた”を1時間半で巡る。
豊かな伏流水が
針江地区の下を流れており
土管さえさせば、自然の水圧(自噴)で
途切れることなく溢れてくる。
地域の水路や川には
その溢れた清流が流れ
鮎や鯉が元気に泳ぎ回っていた。
梅花藻も育っている。
“かばた”には
母屋にある内川端と別棟や屋外にある外川端に
分別されており
噴出した地下水は壺池と言う部分に注ぎこみ
その後壺池周囲にある川端に流れ込む。
この川端に
鯉やにごろブナなどが飼われてる自宅や
外の水路から鯉や鮎やザリガニなどが
入り込む自宅があった。
地下水は
自噴してくるものとポンプで汲み上げる形式があった。
昔の川端は台所として活用されていたようだが
最近は
野菜の洗浄や夏野菜や麦茶を冷やしたり
汚れた茶碗や鍋などを漬けておいたり
漬物を保存する場所になったりしていた。
飼われてる魚や水路の魚たちが
その食物のかすを餌とし水の浄化に役立っている。
エコな水利用の文化がそこで豊かに息づいている。
針江地区では観光客が増え
勝手に自宅の川端をのぞき込む防止策として
見学ツアーが組まれ
了解を得た自宅の庭には
花が植えられ目の癒しにもなっていた^^¥
多くの場所や家庭で自噴する
湧水が
地域の水路や川を流れ
美しい清流を保てている地域に住む
贅沢さに、ため息が漏れた。

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