2012年11月20日火曜日

雨の日に・・・

小谷城跡を見学するには
この「兜」がある、ステーションから
バスに乗って行かなければならない。
この間、紅葉狩りのついでだったので、
そんな時間も興味もなかったので
兜だけ撮影した。
なんだか、かっこよく見えた「兜」
すぐ近くに小谷寺もあって、ちょっと参拝。
お庭の仏像のお顔がとても穏やかで
綺麗だったのが印象的だった。

困ったり苦しい時のみ神頼みするという
都合信心の私でさえ
このお顔をみていると手を合わせたくなる。
若いときは深い思いもしなかった「祈り」は
年齢を重ねるに従って
私の心の襞に取り込まれるみたいだ。

それは
父が亡くなり、母が高齢になって
別れがそう遠くないと感じるようになると
自分の命をも
意識するようになるからかもしれない。

まだ、母が健在だから
私の死は母が壁になって
遠ざけてくれているが、母が亡くなれば
死はもっと近寄ってくることだろう。
「祈り」は自分と向き合うために
あるのかもしれないと気づく。

心の中で手を合わせるという意味が
しっくりと心に入る雨の日。

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