2012年7月10日火曜日

一陣の風時を語る

ふるさとの風で

髪をすく時間

母の老いた香が

鼻をくすぐり

時間の流れを肌に刻む

母と私の手も

同じ時を歩いていたのだと

しわを刻んだ手で

母の背をそっと包む

慈しみを受けてきた

時間を返したくても

消えていく母の記憶を

留めることなど出来ないと

痛みを胸に刻み付ける初夏

2 件のコメント:

  1. 離れていて たまに会う姿に

    親の老いを感じる事は寂しく 悲しいですね

    親は子が良い大人になっても

    子供って思ってて 心配してくれる事が感じられる

    出来る事なら傍で見てあげたいけれど

    長年住み慣れた所が 安心して暮らせる場所

    自分も故郷の風が運ぶ香りが好き

    ===***===
    痛いほどに 情景が浮かぶ
    切ないほどの思いが感じられる
    そんな気がします

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  2. >長年住み慣れた所が 安心して暮らせる場所

    まさにその通りで、家から車で6分ぐらいの距離の施設ですので、時々施設の人に連れて帰ってもらっては、気になることを確認しているようです。
    これって、閉じてきた家に風が入るし、母の精神面にも良いようで、こっちの都合で連れてこなくてよかったなぁって思う次第です。
    気になればすぐ帰れる、家が見れるのは、遠方では絶対できないことだから。

    ですよね~☆
    故郷の風景が少しづつ変わっていっても、変わらない風景を眺めるとなんだか、和むものね^^♪
    いつもコメントに感謝だよー☆

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