ネットの友人のえんやさんに紹介されて
柴田トヨさんの詩集を手に入れた。
彼女は100歳の詩人と紹介されているが
詩を書いていたのは90歳から息子さんの
手引きで始められたようだ。
98歳で詩集に。
そのやわらかな感性で大人気に^^。
その「トヨさん」も老人ホームで
今年の1月20日に101歳で亡くなられている。
「くじけないで」
ねぇ不幸だなんて
溜息をつかないで
陽射しやそよ風は
えこひきしない
夢は
平等に見られるのよ
私辛いことが
あったけれど
生きていてよかった
あなたもくじけずに
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でも、私が気に入った詩は
「溶けてゆく」
ポットから
注がれる
お湯は
やさしい
言葉のようだ
私の
心の角砂糖は
カップのなかで
気持ちよく
溶けてゆく
***********
私も年を重ねるごとに
言葉に深みが出ればいいなって
いつも思いながら言葉を
選んでいる。
それが深みを出せない原因かも
しれないってこの頃思ったりする。
ともかく、私の感性が熟すには
まだまだ時間が必要だと
トヨさんの詩を読みながら思った。
詩を書く秘訣は
詩の中に本質を溶け込ませて
置くことだと私は思っている。
トヨさんの詩には
本質が溶け込んでいる。
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